姿勢の悪さは、自覚出来ない長年の癖

こんな事をいきなり書いてしまうとビックリされるかもしれませんが
整体で身体の固くなった部分を緩めるだけでは
姿勢は一時期的にしか改善しません
長年使い続けた癖のついた身体は、緩めるだけではなく
自覚出来ていない（無自覚）身体の歪みも関係しています。
その原因と理由を解説してゆこうかと思います。

姿勢の悪さの原因①骨格的な歪み

猫背の原因の一つに骨格的な歪みがある場合があります。
元を辿れば骨盤（仙腸関節）の後方変位（お尻が下方に下がっている状態）の場合があり
日本人の約７割がこの状態とも言われており、その状態が強調され過ぎてしまうのが
猫背の状態でもあります。
同時に骨盤の後方変位に釣られる様にして、背骨もアーチを描き
骨盤から来る後方変位を、調整（矯正）する事が大切になります。
背骨のアーチも自然なS字ラインになるように、調整する事も必要となります。

猫背気味の方の場合、肩が胸側に巻きこんでいたり
お腹側の筋肉が強張って固まっている状態が強い傾向にあります。
ご自身でストレッチするもの効果的ですが、やはり自分で出来る範囲と言うのは限られているので
他動的に筋肉を緩める事が効果的となります

姿勢の悪さの原因③体の使い方の癖（神経的）

固まっていた部分を緩めたとしても、すぐに使えるようになったりはしません
（例えて言うなら、いきなり利き手以外で箸を持つような事ってできませんよね？）
その点は、日頃ご自宅で指導したストレッチなどを繰り返してもらう事により
新しい神経の確立をしてもらう事が大切になります。
よく言われる「整体に行った後は調子が良かったけど・・・」的な事の理由ですね
使えない（癖がある）から身体が固まる訳ですから
日頃から使えるようになるように努力してもらう事も必要です。
【猫背や姿勢の悪さには体の使い方の癖があるのは当然ですよね・・・】

案外多いケースが姿勢が悪くてポッコリお腹の方です。
腹圧が足りなくて、お腹が前に出てしまっている方の他に
日頃の乱れた食生活などの影響により、内臓が疲労し下に落ちるイメージ。
その他にも呼吸が浅く、横隔膜が下がり内臓が下がっていたりするケースも見受けられます。

正しい姿勢の目安や姿勢のとり方をご存知ですか？

小学校にまで直接出向き、正しい姿勢についての講演をしてきた理由の一つに
正しい姿勢の目安となる事が、子供達に伝わっていない（知らない）状態で
「正しい姿勢を取りなさい」とか「正しい姿勢だと体の痛みとか出ませんよ」等と伝えても
正しい姿勢の取り方や目安が分からなければ、出来ないと判断したからです。
（因みに皆さんは正しい姿勢の取り方や目安について簡単に説明出来ますか？）